今週のカホコ、ひどかったです。
冴えにさえまくる脚本、ではなく、乱れに乱れまくる脚本でした。
ちょっとひどい。
大御所の脚本家が手掛けている作品ですが、書き直させたいって思うレベル。
はずれ回なのでしょう。
今週はカホコの母、黒木瞳の実家の動きはあまりなし。
三田佳子の病気が発覚し、どうする? という家族会議でちょっと荒れますが、想定内。
まあ、ちょっと揉めて、結局まとまって、親族の絆が深まるって流れなのでしょう。
既定路線で走るのがこのドラマ。
それについては文句なしです。
カホコは別れた竹内涼真が気になりまくりますが、ばあば(三田佳子)のために結婚したくて、婚活を開始。
とっても安易。
その婚活パーティーでもろくな男に出会うことなく、竹内涼真を思い、悶々とします。
この「ろくでもない男たち」の描き方もあまりにも型通り。
婚活する男、婚活パーティー、ひいては婚活を馬鹿にしてんのかともとれる。
さて、そんなこんなで竹内涼真が別れた母、高橋ひとみと会うことが今週の最大の見せ場です。
そのシーンがまた・・・
竹内涼真の反応があり得ない感じで・・・脚本も演技もなんだかな~という感じ。
母親役の高橋ひとみはさすがにベテランです。
うまい。泣かせます。
高橋ひとみはセリフはほとんどなしで表情と動きで泣かせることに苦心、一方、竹内涼真は「あなたも元気で」とあり得ないほどのサバサバ演技で立ち去ります。
まあ、主に脚本が悪いんでしょう。
演技も演出でつけられているので、竹内涼真の演技力が問題というより、演出の問題かも。
でもなあ~、全体的にあり得ない感じでまとまって(?)いました。
高橋ひとみが竹内涼真を捨てた理由も、ものすごかったです。
死んだ夫(竹内涼真の父)がろくでなしで借金を残し、大変だった高橋ひとみは薬におぼれます。
いきなりの覚せい剤。
重すぎる。
このままじゃこの子のために良くないということで、息子を泣く泣くすてる高橋ひとみ。
その後も苦労を重ね、なんとか今は幸せな主婦におさまっています。
たしかに、この内容だと、高橋ひとみは何一つ悪者にはなりません。
同情する点のみ満載。
子供のことも思っていただろうし、薬にはまったのも不幸な理由があって・・・良き母親像を崩すことなく進行できる。
でもな~、あり得ない感じが強すぎて、はまれない。
母親とあっさりお別れしたわりに、竹内涼真はその後カホコに抱きつき、わんわん号泣。
この泣き方もあり得ん。
それとも若い男ってそうなの?
さすがに20前後の男と交流がないので、そこ謎ですが。
そして、カホコと竹内涼真は一気に盛り上がり、カホコの実家へ。
時任三郎と黒木瞳に結婚をしたいと言いますが、黒木瞳が反対表明(当たり前だ)。
今週はどたばたの消化がひどかったカホコでしたが、基本的にはおもしろいので(それにしても想定通りに進む)引き続き見ます。
想定通りに進むものを書くって難しいと思うんですよね。
それゆえに、調整に失敗した週のはずれっぷりたるや・・・次週以降に期待です。