いい年なのにテレビっ子!

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「就活家族」三浦友和、「カルテット」宮藤官九郎、「お母さん、娘をやめていいですか?」寺脇康文 ドラマの中の中高年は誰も会社に必要とされていない

三浦友和、宮藤官九郎、寺脇康文、別々のドラマに出ていたこの三人の役柄の共通点はともに中高年で、会社での立場を失うという役柄。

まず三浦友和はセクハラの汚名をきせられ、役員昇格目前で子会社にだされそうになり、これを拒否し、退職。

セクハラの濡れ衣ははれ、会社への復帰を打診されますが、そのポストはインドの子会社の社長というもの。

役員待遇ではありますが、日本でのポストではない。

覆水盆に返らずではありませんが、失ったポストほど魅力のあるポストではありません。

選べるなら以前手にしかけた日本でのポストを選ぶに違いない。

年をとって、家族も独り立ちする頃にあえて海外に出て、経験のない業務にとりくむ(多少はこれまでの経験、知識がいかせるとはいえ)気にはなかなかならないはず。

つまり、会社にあなたは必要だよと言われていることは言われているが、日本にはポストがないという微妙な事実がうかがえる。

次に宮藤官九郎。

宮藤官九郎の役は映像関係(たぶん)の現場で制作にたずさわっていたのに、本社での事務仕事に異動させられるという役柄。

辞めさせてやろうというリストラではないのかもしれませんが、やりがいのある仕事からやりがいのない仕事に移らさせ、結果的に会社を辞めてしまいます。

これまで制作とかしてて、いきなり内勤って、会社はいやがらせのつもりじゃなくても、立派ないやがらせです。

こんなことされても、いきなりPCが使えるわけじゃないし(内勤ってけっこうなPCのスキルを求められます)、内勤ってたいがいどこの職場でも人間関係が悪いから、それにもアップアップになるはず。

今はそんなことないですが、ひと昔前だと、営業とかで使い物にならない(コミュニケーションがどうにもならない)人を内勤にまわしてたといった側面もあります。

そういった人が年をとって主のように部署にいたりするので、とにかく人間関係が難しかったり、それで仕事がまわらなかったり、しっちゃかめっちゃかになっているのが内勤の実態です。

また、若い人で内勤してるような人も、ちょっと年のいった世代とは根性が違っていて、やりずらい。

SNSの中で育ってきていて、根性のあり方が年のいった世代の人とは全然違う。

具体的には、なにかにつけ巧妙で要領がよく、陰険で意地が悪い。

すべての人がそうではないが、一部、そんな難しい子もいます(やっかいなことに、増えてきている)。

人を傷つけることは平気で、でも、自分を守ることにかけては過剰で、なにかといえば〇〇ハラスメントって騒ぐ(まわりからした、それがハラスメント)。

そんなところにこれまで畑違いの仕事をしてた人がほうりこまれ、当然仕事のスキルも低く、周囲になにもかも習わないといけない状態になるので、それは「いじめてください」って言ってるような状態になる。

もう年で若い人の感性と比べるとイマイチ、ということで、「でも、これまでよくやってくれたから、内勤にまわしてあげよう」という会社の温情人事かもしれませんが、これが本人にとっては真綿で首を締めるというじわじわとした苦しみにつながってしまう。

中高年は扱いにくいと会社の人事は言いますが、中高年にしたら、今の若い人みたいにハラスメントとか騒がずに我慢してやってきたのに、最後の最後にこんな仕打ちなの? と思って愕然としてしまう。

ああ、もう日本の社会に俺の居場所はないのか・・・そんなふうに大袈裟に落ち込んでしまうのも無理はありません。

三人目は寺脇康文。

この方が三人の中で一番わかりやすく、会社で虐げられていました。

リストラ部屋(辞めてほしい人をあつめて、単純作業などをやらして、「辞めます」と言わせる)に入ってましたからね。

しかし、寺脇康文が仕事ができなかった人間だったかといえば、そうではないらしい。

ドラマの中では、家庭を顧みずに仕事をしていた夫として描かれていたので。

一生懸命仕事して、そこそこ結果は出したり、出さなかったり、でも、出世競争は苦手で気づけば会社のお荷物に・・・

別にそんなに悪い人ではありません。たぶん、出世競争に勝ち残っていくような人のほうが、人間的にはよっぽど問題があるような人の可能性が高い。

それでも、それは結局負け犬の理論。

出世できなかった寺脇さんは、リストラ部屋で辛抱していますが、結局は会社を辞めてしまいます。

そして、細々とバイトでもするかと思っているところに、知り合いから仕事の話が・・・それはなにかというと、これまた海外での食品工場での仕事。

また海外、それも先進国じゃないのか・・・

これが正直な感想。シリコンバレーとかではけっしてないんですよね。

中高年って結局日本では求められてなくて、後進国の指導ってポジションでしか仕事がないのか・・・見てるほうも暗くなってしまいます。

でも、もっと打ちのめされるのは、これがリアルというより、リアルよりはまだマシということ。

外での仕事(それも管理的なポジション)を打診される中高年ってまだまだ恵まれている人たちなんです。

普通は、寺脇康文がドラマで実践しようとしてたみたいに、細々としたバイトに就く、みたいなことになってしまう。

リアルはドラマより厳しいのです。

でも、それも仕方ないのかもしれません。

会社での仕事(内勤)って、ほんとに楽というか簡単になりました(いきなり畑違いの人がまわされるとさすがにきついけど)。

PCも昔ほどは勉強しなくても使えようになってるし、連絡はインターネットで人力を必要としないし(電話応対さえできない人が増えましたね)、会社は人減らしのために業務の効率化、マニュアル化ばかりを進めるから、どんどんバカでもやれる状態になる。

まあ、そうなるのも当たり前ですよね。それが会社の狙いだし。結局、会社はあほでも置き換えのきく、人件費の安い人を増やしていきたいのです。

こうなってくると、家族がいたり、経験があったりで人件費のあがっている中高年(実際のところは、最近は40代でも人件費はあがってなかったりしますが)は圧倒的に不利です。

安くて若い人のほうがいいにきまっている。

また、言葉は悪いですが、経験や仕事のスキルがある人は他に逃げるので、何もできなくて、外にも逃げれなくてつまらない(マニュアル)仕事を我慢してもくもくとやってくれる人が会社としては理想的なのです。

今の会社ってほんとに心無いですよね。

どうしてこんな世の中に・・・とは思いませんが、まあ、こんなに荒れた感じになっているのだから、こっちも普通に生きてたらダメだなぐらいのことには気づきます。

ハードですよね、ほんと。年とっても穏やかになれず、ぎすぎすしてくる。

こうなったのは仕方ない、でも、アラサー以上の中高年はどうやってこの後の数十年の仕事をこなしていけばいいのか(AIも出てくるしね)・・・その答えはどのドラマでもまだ提示してくれてはいないのです(そっちをメインにドラマ作りをしてくれ。でもものすごい逆転劇とか大成功するとか、そういったアンリアルな話はダメよ)。