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愛を乞うひと 篠原涼子が虐待親を熱演するもどこか優しい感じがもれちゃってる

録画してたのをやっと見ました。

軽い気持ちで見始めたら、重い重い。ずしーんとくるような内容でした。

子供を虐待するシーンが多いので(そんなにひどい描き方はしてませんが)、ちょっと胃がきゅーんとなります。

篠原涼子が一人二役で、いじめる母親といじめられる娘(成長後)を演じています。

篠原さんの演技力は高め安定なので安心して見ていられます。

ただ、思ったより水商売の蓮っ葉な女ははまってませんでした。商売女というには、どこか芯が通りすぎてるんですよね。

ウエストの細さや胸の立派さはそれっぽかったですが(この年で子供も産んでて、なんでこんなスタイルなの?)、なんか凛としててだらしなくない。

まあ、ここまで女優の仕事でのぼりつめた人ですからね。

ガッツとか芯の強さがもれちゃってます。

また、子供を虐待する役なんですが、これもいまいちはまってませんでしたね。

篠原さん、たぶん人にひどいことなんてしない(してこなかった)人なんでしょうね。どっちかってゆーと、トーク番組とか見てると天然だし。

子育て中の母親だし、虐待なんてどこかでとんでもない、なんで? って思っているのでしょう。

そんな雰囲気が演技にも滲んじゃっててマイナスでした。

あと、最初の夫、上川隆也が子供(のちの篠原涼子。二役)を連れて家を出るシーンで涼子が二人を追いかけるんですが、そのシーンであまり声が出てなかったのが残念。

もっと絶叫してほしかった。見せ場のシーンだったので。

もう少し太ったほうがいい声が出るかもしれません(ウエスト細すぎだって)。

篠原さん、虐待されて育った娘のほうも演じていたのですが、そっちもいまいちはまってなかった。

二役やって、二役はまらないってちょっときついですね。

でも、虐待されてそだったゆえに、どこか人の顔色を窺いすぎだったり、おどおどしてる役なんて篠原さんにははまらないですよね。

サバサバでちょっと自分勝手みたいな役がはまる方なので。

はまり役ではなかったですが、やっぱり演技力は高い人なので、ドラマは飽きることなく見ていられました。

二役ということもあり篠原さんが出ずっぱりです。篠原さんの娘が広瀬アリスでしたね。

母親役が水野美紀だったら「めっちゃ親子じゃん」って感じがしたのに。残念。

数年後、絶対に広瀬アリスはより水野美紀に寄っているはずです。

ドラマは古い時代を描いているんですが、セットや小道具などはものすごい凝ってましたね。お金かかってました。

映画でもないのに、すげ~なっていうのが率直な感想。力もお金もこもっていました。

映像もちょっと昔風にしてたし、手がかけられてますね。

さて、物語はというと、虐待されて育った娘が照恵で、虐待した母親が豊子。

両方とも篠原さん。

この豊子の幼少期などの過去は描かれなかったのですが、どうも豊子自身が家族や母親の愛情を知らないことが原因で娘をかわいがることができずに、虐待していくというのがメインの筋になります。

豊子は家族愛や親子愛だけではなく、愛情全般に不信感が強く、どうやって人間関係を構築していいのかもわからないところがあり、男との関係も自らが壊していきます。

そのため、三人の男と結婚します。最初の夫である台湾人の夫が照恵の父親であり、おそらく豊子の最愛の男。

上川隆也さんが演じてました。

豊子は最愛の男との関係も、不安定な性格ゆえに壊してしまいます。

最初の夫は照恵を連れて(娘への虐待に我慢ならなくなり)家を出ます。

豊子が周囲の人との関係を壊す原因になるのが、豊子の「試し行動」。

ここまで嫌な自分を見せてもあなたは私から離れない? そばにいてくれる?

こう思ってとる行動が度を超してしまうんですね。

娘の虐待も同じような心理から発生しています。

照恵を連れて豊子から離れた最初の夫は亡くなり、豊子が照恵を引き取ります。

そのとき豊子は二人目の旦那(寺島進)と暮らしています。そして、ここから豊子の虐待が再開します。

その後も豊子は旦那を変え(三番目の夫は豊原功補)、でも変わらず照恵への虐待を続けます。

そして、働き始めた照恵の初任給を豊子がとりあげようとしたときに、照恵が爆発。ついに家から飛び出します。

家を出た照恵は会社の先輩(平山浩行)に助けられ、家庭を持ち娘を授かります。

夫を事故で失いますが、娘を愛情たっぷりに育てる照恵。

しかし自分もいつか虐待に走るのではとびくびくしているところがあります。

そんななか、豊子と二番目の夫の間の子供、照恵にとっては異父弟のムロツヨシが警察につかまることをきっかけに、照恵は娘に隠していた自分の過去を話しはじめます。

過去を克服するため最後は娘と豊子の元を訪ねる照恵。

しかし、豊子からはついに照恵への愛情の言葉も謝罪の言葉も出てきません。

なんだか渇いた終わり方をするんですが、あの終わり方が良かったです。

あれでもし「ごめんね。でも、あなたのことを愛してたんだよ」で終わったら、なんだか冷めます。

謝らないほうがリアルです。

豊子は謝る術をもたない人。愛情に欠けてるのではなく、コミュニケーション力に欠けてるんですよね。

この物語は極端ですが、昔はもっと不器用な人が多かった。

今はみんな器用になんでも言葉にするけど、もっと誤解を受けるような方法でしか愛情を表現できない人も昔はたくさん居たと思います。

現代人はどんどん器用になっていき、コミュニケーション能力も伸ばし続けていますが、そのためほんとの気持ちは見えづらくなっているようにも思うのです。