いい年なのにテレビっ子!

テレビの感想や芸能ネタなどのつぶやきリポート & 無料小説

下ネタと文学

勘違いさせる女、涼子(4) ~「車の音に気を付けて@横浜、北仲橋」編~

冬の街が好き。12月ぐらいの寒さがいい。 涼子は口角をあげて空を見た。 くっきりと澄んだ冬の空が頭上にひろがっていた。 頬を冷たい風が撫でていく。 外気が寒ければ寒いほど、自分の熱を感じる。奥底の熱を。 街の灯りも行き交う車のヘッドライトも、白…

勘違いさせる女、涼子(3) ~「宇宙人との恋」編~

三日月のきれいな夜でした。 涼子は月をまっすぐに見上げて言った。「私の王子様は、どこ?」 月を一途に見上げるその様子は、かぐや姫のように美しいものでした。 その手元にアルコールさえなければの話だが。 季節は秋、この時期の涼子の楽しみは一日の終…

勘違いさせる女、涼子(2)~「涼子が勘違いした夜の山下公園」編~

「眠れない・・・」 小さなベッドで寝返りをうち、ベッドのすぐ横の机の上の時計に手を伸ばす。 時間は二時をまわっていた。 日曜の深夜はいつもこんな感じだ。 週末に寝すぎてしまって眠れなくなる。 しかし、明日から会社と思うとベッドを出る気にはなれな…

拝啓ウォシュレット様 ~激しい雨が・・・編(子育て中の主婦、恵子の場合)~

あー、やっと寝た。誰に似たのか、この子、寝つきが悪くて。眠りも浅いし。あいつだな、あのバカ旦那だな。 最近ますます勝手だし。あいつの暴君化を防ぐためにもはたらきてーんだよな、ほんとは。 え? あいつの年収? 五百万。 年? 私とタメの28歳。 そ…

真紀子の十八番 ~キャンディーソープのカラオケ事情~

♪ちゅ~るちゅ~る、ちゃう、ちゅ~る~、ちゅ~るちゅ~る、ちゃうちゅぅる~♪ 赤羽のスナック、キャンディーソープのカウンターの中でママの真紀子は腰をくねらせ、歌っていた。 「おっ、ママ、欲しくなったか」 客の拓郎がスツールから立ち上がり、ツクツ…

勘違いさせる女、涼子(1)~「もちものがいいんですね」編~

先日、涼子は29歳になった。やべ~。涼子は焦っていた。30までには結婚したいからだ。このままでは間に合わない。 涼子の理想は、二三年はたっぷり付き合い、お互いのことをしっかり知ってから結婚することだった。しかし、それはもうかなわない。交際期間よ…

すみえの告白~真紀子ママのお店で~

真紀子ママ~、ひさしぶり~。 元気、元気、元気で働いてるよ。 ってゆーか、派遣だからこき使われてる~。 貧乏暇なし~。 やだ、たーさん、びっくりするじゃん。でっかい声で人の名前呼ばないでよ。 すみえって、年のばれる名前なんだから。 怒んなって、…

拝啓ウォシュレット様~横須賀あばずれ編~

あ~、ひさしぶり。あんたに座るとしっくりくるねえ。 たるみはじめたあたいの臀部をこんなに優しく扱ってくれるのは、あんただけだよ。 それなのにず~っとあんたのこと避けてたなんて、ほんと馬鹿だったよ。 出会ったときのこと、覚えてるかい? やめろよ…

お客にうんこドリルのことをふられて ~赤羽のスナックのママ、真紀子の弁~

え? 何? 聞こえないわよ、たーさん。呂律まわってないでしょ。 あ、うんこね、うんこ、聞こえました、うんこドリルね。 知ってるわよ、子供の漢字ドリルでしょ。 それぐらい知ってるわよ、昼間のワイドショーでもやってたし。 それにしても、最近の子供は…